羽毛原料

ワンシーホワイトグースダウン（中国語：皖西白鹅绒）

主な生産地：安徽省、河南省

安徽省（アンキショウ）の略称は皖（ワン）で、皖西（ワンシー）は安徽省の西方面ということです。安徽省の西方面にある六安市は水が豊富で、日照りも十分であり、水草も繁茂しているため、グースの飼育には絶好の条件が整っています。そして、この地域では冬にラーエー（腊鹅）を食べる食文化があり、冬まで飼育されたグースは飼育期間が8ヶ月を超え、一般的なグースより、70-90日間程長いため、羽毛がより成熟しています。

ワンシーホワイトグースは「国家レベルの家畜と家禽の遺伝資源保護名簿」に含まれており、中国の国宝と評価されています。

ワンシーホワイトグースダウンはダウンボールが大きく、真っ白で、匂いがあんまりありません。

上質で、耐久性にも優れています。ダウンボールが一番大きいのは、平均直径が5-6ｃｍで、ダウンパワーが490dpも超えています！

ライオンヘッドグースダウン（中国語：狮头鹅绒）

主な生産地：広東省、広西省

ライオンヘッドグースは前頭部と頬の側面に発達した肉瘤があり、まるでライオンの頭のようですから、その名前が付けられました。

広東省や広西省には、グースをお供え物とし、先祖供養という習慣があります。大きいグースで敬虔な気持ちを示します。そのため、飼育期間が長く、羽毛がより成熟し、ダウンボールが大きいです。

ライオンヘッドグースダウンはグレーで、ダウンパワーが440dp程あります。

フォーイェングースダウン（中国語：豁眼鹅绒）

主な産地：黒竜江省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区

一般的に、寒い地域や寒暖差の激しい地域で成長してきた水鳥の羽毛が、保温性に優れていると言われています。世界地図で見ると、北緯50度前後に位置するポーランド・ハンガリー・中国北部・アメリカ・カナダなど羽毛の産地が、ベルトのように横に広がっています。これらの地域一帯が、ダウンベルトと呼ばれているのです。

中での中国北部は、フォーイェングースダウンの産地として有名です。冬と夏の気温差が70℃を超えており、4ヶ月以上にわたる厳しい寒さに耐えるためには、より厚く、膨らみのある羽毛が必要です。

フォーイェングースは、頭に大きなオレンジな肉瘤があります。寒さに強く、成長が速いです。肉が美味しく、羽毛の品質も高いです。フォーイェングースダウンは白くて軽く、ダウンボールが大きく、ダウンパワーもダウン率も高いという特徴があります。